パワフルと好評な21ツインパワーSWですが、19ステラSWや21セルテートSWと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際に21ツインパワーSWをオフショアジギングで使用してみましたので、使用感をインプレします。また他リールや番手と悩んでいる方に向けて個人的な意見も述べさせていただきましたので、参考までに。
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スペックや糸巻量、スプール互換は?
ラインナップは以下の通りでして、4000~14000番まで幅広いラインナップがございます。(スペックは一部抜粋)
ステラSWやセルテートSWには18000番が存在しますが、ツインパワーSWには14000番までしかありませんね。
サイズ/スペック | 巻き取り量(cm) | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | PE糸巻量(号-m) |
4000XG | 101 | 350 | 11 | 2-240 |
5000HG | 97 | 415 | 13 | 2-350 |
5000XG | 105 | 415 | 13 | 2-350 |
6000PG | 83 | 420 | 13 | 3-300 |
6000HG | 103 | 420 | 13 | 3-300 |
6000XG | 112 | 420 | 13 | 3-300 |
8000PG | 94 | 615 | 25 | 3-410 |
8000HG | 107 | 615 | 25 | 3-410 |
10000PG | 102 | 655 | 25 | 4-400 |
10000HG | 116 | 655 | 25 | 4-400 |
14000PG | 106 | 660 | 25 | 6-300 |
14000XG | 134 | 660 | 25 | 6-300 |
参照:シマノ
スプール互換に関しては次の通りです。
参照:シマノ
ステラのスプールと互換性がありますので、見た目をステラにすることも可能です。(当たり前ですが、スプールが変わればステラに見えます。)
10000番と14000番は互換性がありますが、8000番だけ独立してしまいましたね。セルテートSWは8000~14000番まで互換性がありますので、こちらに関しては残念です。
21ツインパワーSW 8000PGのインプレは?
良い点
非常に力強さを感じながら、SW機とは思えない滑らかな巻き心地を保持しています。剛性とシルキーさを両立できていますね。
これは駆動ロスを減らすための機構である“インフィニティドライブ”が採用されているからだと思われます。
魚に対しては先ほど紹介したインフィニティドライブの他にも、以下の機能が青物を釣る剛性に貢献しているかと。
Xリジッドローター | 分厚くたわみにくい設計の採用 |
Xタフドラグ | 耐久性と耐熱性を両立する技術 |
8000Pに関してはウィンチのごとく、圧倒的な巻取りパワーでゴリゴリ巻いていけます。HGと比較しても圧倒的に疲労が少ないのも良いですね。
やはり、ジギングで使用するリールはPGに限ります。
こちらのブリも駆動ロスを軽減させる機構と剛性抜群の分厚い金属ロータで圧倒的なパワーを生み出し、魚に主導権を与えることなく釣り上げました。
気になった点
ドラグノブが小さいので、ファイト中のドラグ調整はやりにくいですね。
オフショアジギングは少しのミスがバラシやラインブレイクに繋がるので、もう少し大きくして欲しかったです。
またステラSWやセルテートSWと比較すると、ドラグの滑り出しや作動時に少し引っかかりを感じた場面もありました。
まとめると頑丈なロータを抱えているためパワフルなのは勿論、巻きに滑らかさを感じるリールです。大型青物相手でも恐れることなく巻いていける剛性は間違いなくあります。
耐熱性に優れるドラグ性能はありつつも、ノブの小ささが残念といったところでしょうか。
総じて非常にクオリティの高い大型スピニングリールですが、やはりステラには及びませんね。
21ツインパワーSWの耐久性や剛性は実釣ではどの程度?
ブリ、ヒラマサ、カンパチなどの青物御三家とファイトしても全く問題ないレベルです。
青物ジギングで200g前後のメタルジグをハイピッチでシャクっても、疲労感がなく快適ですね。またオフショアやロックショアなど海水を浴びる釣りで使用しても、防止性能の高さに安心します。
総じて負荷のかかる釣りで酷使しても使用感が落ちていませんので、やはり値段相応に高クオリティと言わざるを得ません。
10キロブリも余裕ですし、メーターオーバーのヒラマサを釣ってもリールにダメージはないと思います。(もう1ランク下のリールだと、おそらく長持ちしません。)
唯一懸念されるのはハイブリッドボディを採用したことで、少し剛性面に不安がある点でしょうか。
※ボティ素材はリールフット側がアルミニウム、ボディカバーがCI4+を採用しています。
剛性面は落ちますが、軽量化されています。
個人的にはボディ素材自体が分厚くなっているため大きな心配はしていませんが、不安な方は最上位機種の購入が良いかと。
21セルテートSWと悩んだら?
どちらも高い性能とコストパフォーマンスの高さは魅力ですが、細かい点で違いがあります。(個人的に性能差はさほどないと思っていますが。)
21ツインパワーSWはロータが非常に分厚く頑丈です。そのロータを抱えても駆動ロスを減らす機構と丈夫なギアで無駄なく巻き取ることができるため、パワーを求めるなら21ツインパワーSWに軍配が上がります。
船上で21セルテートSWと巻き比べましたが、言われてみれば21ツインパワーSWの方がパワフルな気はします。
対しセルテートSWはフルメタルボディなので、やはり剛性面は信用できます。実際にヒラマサジギングにて180gのジグをハイピッチでシャクリましたが、安心感はありますね。対しロータはザイオンVとなるので、かけた後は少し不安になる場面も。
以上の特性を踏まえるとシマノ派ダイワ派は置いておいて、以下の使い分けはいかがでしょうか。
鰤ジギング | セルテートSW |
ヒラマサやカンパチジギング | ツインパワーSW |
※あくまで8000番での一例でして、性能差もさほどないことは前提です。
10キロ超えをレスポンスよく狙うのはセルテートSWの方が良いかと。巻き心地もこちらの方が良く思えます。
逆にカンパチやヒラマサなど、根に突っ込む魚はツインパワーSWの方が良いと思います。ボトム近辺でかけた時、擦られる前に強引に根から剥がしたいですからね。
実際にセルテートSWにて根ズレでバラした経験多数です。ツインパワーSWでも対処できない場面もあると思いますが、根ズレ率は少しは減らせる気はします。
つきましては巻きのパワフルさを求めるなら21ツインパワーSW、レスポンス性を求めるなら21セルテートSWで良いと思います。
結局は19ステラSWを買った方が良い?
こちらに関してですが、無理してでも買えるのであればステラが良いですね。年数が経過し多少のゴリ感があっても値落ちしにくいので、資産性が◎な印象を持っています。
21ツインパワーSWも一通りの釣りはこなせるので十分な性能がありますが、長期的な使用を考えるとステラSWの方が恩恵を感じる場面は出てくるかと。
逆に使い倒すつもりであれば、ツインパワーSWの方が良いと思います。ステラには及びませんが紛れもない高クオリティリールですので。
個人的には“ツインパワーSWだからその魚を逃した”ということは少ない気もします。ドラグ性能がステラに及ばないことは明確ですが、バラす時はどのリールでもバラしますからね。
どちらも良いリールですので“何を求めるか”で必要なリールが分かれると思います。
8000番と10000番、14000番で悩んだら?
用途によって変わってきますが、スプール互換がなく独立している8000番よりは、10000番と14000番の方がお得感がありますよね。
しかし8000番の方が重量も巻きも軽いので、ターゲットやフィールドに合わせるのが無難です。
正直なところ8000番で何とかなる釣りが多いので、スプールが独立してるとは言えど所持者が多い印象です。
自重は8000番と14000番で45gしか変わりませんので、大は小を兼ねる考えで行くのであれば10000番以降の購入が後悔しないかと。
以上、21ツインパワーSWを紹介いたしました。パワフルで高クオリティなリールですので、是非とも試してみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。