トンジギ船に乗ろうとすると「リールは3号400m巻ければ何でも良い」と言われたりしませんか?確かにジグを落とした地点にマグロがいれば容易に釣れますが、使用しやすいリールを知っておきたいですよね。
実釣におけるベイトとスピニングの違いに加え、おすすめリールをそれぞれ紹介しますのでご参考までに。
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トンジギに最強なのはベイトリール?スピニングリール?
双方にメリットとデメリットがございますが、疲労の少なさからベイトリールを推奨します。スピニングのトンジギは想像以上にしんどいので、ジギングや大型魚に対する経験が浅い方はベイトリールの方が良いかと。
トンジギで使用する様な重たいリールでも、グリップの上にある分には疲れを感じにくいですからね。スピニングリールはグリップの下につきますので、シャクる時に疲れてしまいます。
とはいえどスピニングリールも使いどころはありますので、持っているのであれば両タックル持ち込むのが良いと思います。
ベイトリールのメリット | ・スピニングと比較して疲労がたまりにくい ・フォールでのアタリが取りやすい(重要) |
スピニングリールのメリット | ・浅場だとジグの操作性が良い ・ジグの回収が楽 |
フォール時のヒットが多いトンジギですが、日によってはキビキビとした動きの方が反応良い日もあります。状況に応じて使い分けるのが良いですね。
トンジギにおすすめのベイトリールは?
シマノ オシアジガー2000HG
個人的には最初の1台にオススメです。トンジギ船に乗るとわかりますが、使用している人口も多い印象があります。
ビンチョウマグロのみを狙いたいのであれば、2000番で余裕ですね。万が一キハダをかけたとしても、時間をかければ取れると思います。
安心のシマノ製品であることに加え、値段も高すぎないのでよいかと。大型魚を釣るリールを探していればわかりますが、オシアジガーが安く見えるくらい高価なリールばかりです。
他の釣りと兼用したいのであれば、2000番より大きいサイズでも問題ありません。私はキハダやカンパチにも流用したかったので、オシアジガーの4000番を使用しています。
2000番と比較すると明らかに重たいですが、使ってみると案外気になりません。シャクリ方による違いはありますが、それでも非力の私が一日使用しても余力があるレベルです。

ちなみに4000番であればビンチョウマグロは瞬殺できます(笑)
シマノ 20トリウム2000HG
入門にオススメなリールですね。触っただけでオシアジガーとの剛性の差がわかりますが、10キロ以下であれば余裕です。
実際に私もトリウムで小トンを釣りましたが、全く問題ありませんでした。キハダジギングのレンタルリールがトリウムの遊漁船もありますからね。
ドラグ性能 | トンボを釣る剛性 | トンボを釣る性能 | 長期的な使用 | |
オシアジガー | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
トリウム | 悪くないが、ズルズル出される | ○ | ○ | ? |
表を比較するとオシアジガーに劣るのは間違いないですが、総じてコストパフォーマンスは高いリールだと思います。
しかし、純正ハンドルは使いにくいので交換しておきましょう。ゴメクサスに変えるだけで疲労が大きく変わります。
ハンドル交換方法などトリウムについて記載した記事もございますので、参考までに。

マーフィックス(Marfix) C3
レバードラグ式のリールですね。近海~トンジギに大活躍します。ボディの剛性も高く、ファイト中にドラグ調整がしやすいのもメリットの一つです。
ファイト時の巻き上げ力もありますので、レバードラグに興味がある方は是非とも試してみてください。
ドラグ性能もしっかりしていますので、ビンチョウマグロも容易に上がります。

トンジギにオススメのスピニングリールは?
8000-10000番のPGが主流です。ベイトリールはHGで大丈夫ですが、スピニングはPGの方が楽だと思います。
ハイギアを使用したこともありますが、激流+400g以上のジグをシャクる状況でやり辛い場面がありました。
ダイワ 21セルテートSW 8000~10000P
実際に使用するとわかりますが、剛性も高く巻き心地もかなり良いです。ソルティガを買う予算がなくても、セルテートSWであれば代役になります。
10000番の方が余裕はあると思いますが、他魚種の釣りとの兼ね合いで決めるのが良いかと。私はヒラマサジギングと併用しますので、少しでも疲労を減らすため8000Pを使用しています。

シマノ 21ツインパワーSW 8000~10000PG
シマノ派であればツインパワーSWも良いですね。
セルテートSWの方が巻き心地も良くレスポンス性が良いですが、こちらの方がパワフルです。金属ロータを搭載しているので、セルテートSWより楽に巻き上げることが可能です。
実際に船上で巻き比べましたが、言われてみれば21ツインパワーSWの方が巻き上げ力があることがわかります。ステラには及びませんが、剛性も高く使用感が落ちないリールですよ。
8000番はスプール互換がなく、10000番と14000番は互換性ありです。8000Pでなんとかなる釣りが多いのも事実ですが、お得感があるのは10000Pといったところでしょうか。

ダイワ 20ソルティガ 8000~10000P
安心感、剛性共に最強クラスです。セルテートSWでもトンジギは成立しますが、大型魚を絶対に逃したくないのであればソルティガの方が良いです。
セルテートSWとは異なりロータ部分もアルミになっていますので、より安心したファイトができます。
トンジギ船に乗る機会が少ないのであればセルテートSWで十分かもしれませんが、頻繁に通うのであればソルティガの方が良いと思います。最高機種の方が長く使用出来ますからね。
シマノ派であればステラSW 10000PGを選びましょう。
PENN スラマー4 6500(使いこなせればコスパ最強)
6500番とありますが、日本メーカーの8000~10000番クラスのサイズです。
圧倒的剛性を持ちながらも2万円台という驚異のリールです。触ればわかりますが、本当に壊れる気がしません。
しかし剛性と引き換えに、リールの重量と巻き心地は重いので注意してください。表現が難しいですがツインパワーSWやセルテートSWと比較すると、リールを巻くのに1.3倍程度の力が必要です。
同じ価格帯にストラディックSWやカルディアSWがありますが、腕力と体力に自信がある方はスラマー4を選んだほうが良いと思います。トンジギにも対応できるとは思いますが、状況によってはリールから悲鳴が聞こえる場面があるかと。
シマノダイワを使用したいのであれば、トンジギであってもワンランク上のクラス(ツインパワーSW・セルテートSW)を選ぶのが無難ですね。
価格は倍近くになりますが、やはり使用すると性能差を感じます。
6000番のスピニングリールでも釣りは出来る?
結論釣れないことはないと思います。小トンであれば時間をかければ取れる可能性はありますが、最低でもHGでなくPGにしておきましょう。
人数が多い時はお祭りする可能性もありますし、連鎖してヒットしている時に左右にたくさん走られると困りますので。
今はレンタルタックルも完備している釣り船も多いので、私だったらレンタルを選びますね。やはり、大型魚を狙う時はベストなタックルで臨みたいところです。
安いリール(スフェロスSW等)でもトンジギは出来る?
こちらもトンジギ自体は出来ると思いますが、リールを長く使用したいのであれば先述した通りツインパワーSWーやセルテートSWクラスを推奨します。やはり、状況によってはリールから嫌な音が聞こえたり、無茶をさせているのが手元に伝わると思います。
“今後もトンジギに乗るか分からないので、まずは安いリールで入門”という考えであれば、スフェロスSWでも十分だと思います。コスパ最強と名高いリールですしね。
個人的には初回は船宿でレンタルタックルを借り、今後も乗るようであればツインパワーSWやセルテートSWを最初に購入するのがオススメです。価格を抑えたいのであればベイトモデルになりますが、トリウムもありますので。
以上、トンジギのリールについて解説いたしました。基本的にはベイトリールがやりやすいと思いますが、スピニングのメリットもございます。自身の釣りをする海域、体力と相談しながら好きなものを選ぶと良いと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。