お手頃価格ながら大型魚が釣れるリール「シマノ トリウム」をご存じでしょうか?
オシアジガーが欲しいけど、高すぎて手に届かない。他の代替品を探してもマーフィックス/ブルーへブン、どれもオシアジガーより高い・・・このような方も多いと思います。
実際にトリウム2000HGを購入し、カンパチやマグロで使用してみましたのでインプレからカスタムまで解説いたします。
製品の閲覧と購入ができる様にamazon/楽天市場の広告リンクを設置していますので、気になった方はチェックしてみてください。
トリウムのスペックは?左ハンドルがない?
トリウムの番手には1500番と2000番がございます。
ハンドルは現状、右巻き用しか販売されていません。
日本人の大半が右利きのため、右巻きベイトリールを使用する人が多いと思いますが、左巻きが発売されていないのは残念ですね。
ラインナップは以下になります。(一部抜粋)
種類 | ハンドル(巻) | 最大ドラグ値 | PE糸巻き量 |
1500HG | 右のみ | 7kg | 2号500m |
2000HG | 右のみ | 11kg | 3号400m |
2000PG | 右のみ | 15kg | 3号400m |
トリウムのインプレは?ドラグ音は?
剛性
トリウム 2000HGをカンパチジギングに使用した感想ですが、“とりあえず大型魚にチャレンジしたい人に最適なリール”だと思います。
若干プラスチッキーな見た目ですので不安になる方も多いのではないでしょうか。
実際に3~4キロ程のカンパチの数釣りをしたところ、問題なく釣れました。このクラスならドラグもさほど出されず余裕です。
ただ、6キロアタリから少し悲鳴が聞こえたような気も。大型の数釣りの場合、長期的に使用できないかもしれません。
最低限の剛性は保ちつつも、やはりオシアジガーと比較して安心感は劣りますね。
あくまでカンパチで使用した感想になりますので、ブリ族相手であれば余裕で数釣りが楽しめると思います。
ドラグ
慎重に魚とやり取りしたためドラグ値4kg程度でファイトしましたが、もう少しドラグを締めても問題ない気がします。
ジリジリと魚とのやり取りを楽しむというより、ズルズルと魚にラインを出させる感覚ですね。10キロ程のビンチョウマグロでも一方的に出される場面がありました。
しかし、価格のことを考えると値段以上のドラグ性能だとは思います。”非力すぎて負けない”という感覚もなかったので。
扱いやすいジグウェイトについて
ジグは250~400g程度が操作しやすかったです。タックルバランスは前提ですが、このg帯は使いやすいと思います。
試しに水深300m帯で600gのジグをシャクリましたが、ボディから少し悲鳴が聞こえました。本気でモンスターを狙いに行くには少し不安ですね。
海域にもよりますが、根が激しい浅瀬のポイントでなければ10kgのカンパチも釣れるかもしれません。
つきまして、大型魚の入門機として最適ではないでしょうか。
大型魚に挑戦するのには相応のリールが必要になりますが、どれも値段が高価な製品が多いです。
一度しか釣りしない可能性もあることから、最初からオシアジガーを購入するのは敷居が高い人も多いと思います。
そういった方にオススメなリールです。
トリウムでマグロは釣れる?
ビンチョウマグロ(トンジギ)は勿論、サイズ次第ですがキハダにも対応出来ると思います。レンタルタックルでトリウムを貸し出す釣り船も多いですからね。
実際にトンジギで使用してみましたが、特にトラブルもなく釣れました。
釣り上げたのは10kgない程度の小トンでしたが、もう少しサイズが大きくても問題ないと思われます。4匹釣りましたが、特にリールに違和感もないことから安心出来ますね。
加えて、カンパチ・タラジギング等にも流用できるので汎用性の高さも魅力的です。
トリウムのカスタム(ハンドル交換)は?ゴメクサス?
純正ハンドルは使いにくい?
純正ハンドルの形状が気になった方も多いのではないでしょうか?
結論、こちらの純正ハンドルは握りにくいです!(泣)
ワンピッチで一日中シャクリ続けるのは、手練れの方でもしんどいと思います。
1500番をフォール主体の釣りやスローピッチでの釣りのみに使用するのであれば、そこまで気にならないかもしれません。
しかし、大型の魚と対峙する際には事前のハンドル交換を強く推奨します。
お手頃価格なことから、ゴメクサスのパワーハンドルがオススメです。
実際に私もハンドル交換をしましたが、段違いに巻きやすくなりました。
ハンドルの交換方法は?
トリウムのハンドル替え方法は次の通りです。
ハンドルの蓋を開きましたらネジを開け、ワッシャー・白いプラスチックを取り出します。簡単にリールから外すことが出来ますね。
※取り外した部品はそのまま使用しますので、捨てない様にしてください。純正ハンドルは以降使用しません。
軽くシャフトを掃除しましたら、下記の順番でゴメクサスハンドルに付け替えましょう。
① トリウムのハンドルシャフトに取り出したワッシャー、白いプラスチックを入れる。 |
② ゴメクサスのハンドルをばらす。 |
③ ゴメクサスのハンドル付け根をシャフトに差し込み、ネジを締める。(ガタつく場合はワッシャーで調整してください) |
④ バラしたゴメクサスハンドルを元に戻す。(ハンドルキャップを装着する。) |
②ですがゴメクサスハンドルは写真の様にセットされた状態で届きます。クルクルと回して、キャップと付け根をバラしましょう。
ハンドルのノブ単体の交換となりますので、面倒な作業がいりませんね。手慣れた方なら5分もかからないと思います。
文章でイメージが湧きにくい方は、こちらの動画を参照してみると良いかもしれません。ハンドル交換をわかりやすく解説されています。(文章で説明するのが難しいです。)
オシアジガーとの違いは?
見た目
両機とも保持していますが、オシアジガーの剛性面における安心感は格別ですね。写真を見ただけでも、ボディの違いが一目でわかります。(上オシアジガー・下トリウム)
使用頻度が高く長く使用したいのであれば、オシアジガーの購入がオススメです。
とはいえど難易度の高い魚(10kg超えのカンパチ・大型キハダ)をメインで狙わないのであれば、トリウムでも十分に楽しめるのも事実です。
お手頃価格のトリウムに、どこまで要求するかという話ですね。
スプール
オシアジガーには替えスプールがございますが、トリウムにはありません。
予備として替えスプールを持ちたい方は注意が必要です。(私の場合は替えスプールを買うよりリールがもう一台欲しかったので、オシアジガーの予備にトリウムを買いました。)
トリウムに合うロッドは?
狙う対象魚にもよりますが、~400g程度のジグを操作出来るロッドがオススメです。
ディープジギング(300m以上)での使用は難しいかもしれませんが、通常のジギングやスロージギングには十分に対応出来ます。
トンジギ
グラップラー スローJシリーズは価格がお手頃なことから、入門用に良いですね。
私は68-5を使用していますが、400gのジグをナチュラルに動かすことが出来ました。(68-4でもトンジギには十分だと思います。)
カンパチ・キハダ
スミスのオフショアスティックが汎用性も高くオススメです。(トンジギのみならず、キハダ・カンパチにも使用出来ます。)
ロッドにクセがなく基本に忠実な竿ですね。曲げても折れる気がしませんので、初心者の方も使いやすいのではないでしょうか。球数も非常に少ないので、買える時に是非。
ジグMAX330gとの記載がありますが、450gのジグも問題なく操作出来ました。
しかし、本格的にキハダやカンパチを狙うとなると、トリウムでなくオシアジガー3000番と組み合わせたくなりますね。
トリウムは軽く投げれる?
トリウムはグラップラー等と異なり、レベルワインダーがついていません。
つきまして、投げること自体は可能ですが飛距離が出にくいです。
バックラッシュが気になると思いますので、左右のバランスを保ちながらラインを巻き取った後、投げることを推奨します。
原則、真下にジグを落とすリールとして使用したいところですね。
以上、シマノ トリウムの使用感を述べさせていただきました。大型魚の入門機に良い釣り具だと思いますので、気になった方は是非とも使用してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。