タイラバ用のリールはたくさんありますので、どれを購入するか悩む方も多いのではないでしょうか?
現役船長の立場から、おすすめのリールを厳選しました。細かな検証なども欠かさないタイプですので、皆様の参考になる情報がありますと幸いです。
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タイラバリールにカウンターは必要?スピニングのメリットは?
タイラバリールにカウンターは必要?
タイラバにカウンターリールは必須ではありません。正直、なくても釣れると思います。
しかし私は遊漁船船長として長年タイラバと向き合っていますが、圧倒的にカウンターは必要派です。
理由は次の通りです。
①着底がとりやすい
タイラバゲームでは着底がとれるかどうかが命です。
魚探の水深とカウンターを比較することで、着底をとるのが容易になります。
②フォールのアタリが目で見える
フォール中にカウンターがピタッと止まったり、逆にギューンと加速したりします。
これが「フォールのアタリ」です。
カウンターで視認出来るので、的確にアワセることが出来ます。
③船長に優しい
「船長、あと〇〇メートルぅ!」と言ってくれると、タモ入れのサポートがスムーズに出来るので助かります。こちらはアングラーに関係ありませんね(笑)
タイラバでスピニングリールのメリットは?
基本的にベイトリールのカウンター付きが推奨されますが、状況によってはスピニングにも利点がありますよ。
潮が流れない時にキャスティングタイラバも可能にしますし、何と言ってもバックラッシュが少ないですからね。
キャストすると釣れないイメージを持つ方も多いかもしれませんが、そんなこともありません。パターンにハマると爆釣しますので、是非とも試してみてください。
またタイラバを極めしアングラーは、レバーブレーキ付きのスピニングを意図的に使用することもあります。
メリットは・・・そこに到達した人のみが知ります(笑)
タイラバリールの番手やギヤ比は?ハイギヤ?
スピニングリールの場合
番手は2500か3000を選ぶと良いでしょう。タイラバ用スピニングロッドを色々見てきましたが、大抵はこの番手が適合します。
タイラバに限らずSLJ(スーパーライトジギング)用にも流用出来るので、この番手は1つ持っておくと便利です。
手返しの良さからギヤ比はHGをオススメします。回収が楽になりますので、釣果UPに繋がりますからね。
HGのデメリットとしては、巻き速度の調整が難しいことです。
タイラバは超スロー巻きが有効な時があるので、そんな時の為にもぜひベイトタックルも準備しておきましょう。
ベイトリールの場合
番手は100~200番を選ぶと間違いないです。好みの問題にはなりますが、私であれば次の選び方をしますね。
タイラバ専用機にする場合 | 100、150 |
ライトジギングにも兼用する場合 | 150,200 |
このようなイメージで選ぶと後悔が少ないかと。スピニングにも言えることですが、基本的にはPEライン1.0号200m巻けるラインキャパがあれば問題ありませんね。
ギヤ比はPGがおすすめです。
タイラバで基本動作の“等速巻き“がしやすいので、初心者の方が基本をマスターするにはPG一択といっても過言ではありません。
スピニングタックルと使い分けるのであれば、PGだけあれば本当に十分です。
コスパ最強のタイラバリールは?
シマノ 22エンゲツBB 100PG
炎月シリーズはシマノのタイラバ専用設計ブランドです。エンゲツBB 100(101)PGはエントリーモデルでありながら、上位モデルの機能も搭載していますよ。
魅力はなんといってもその価格です。諭吉さんと少しで買えるリールとは思えない性能なので、タイラバ初心者の方は迷ったらこちらを選ぶと良いと思います。
ベテランアングラーの予備タックルとしても大活躍ですね。きっと“この価格で本当にいいの?”と感じると思います。
一番の着眼ポイントは、現行モデルにレベルワインド連動が搭載されていることです。
これはラインへの負荷が軽減される機能でして、以前は上位モデルのみに搭載されていました。
間違いなくお得な買い物です。
ちなみにベイトリールの100、101ってなに?と疑問に思った方がいるのではないでしょうか。
100は右ハンドル、101は左ハンドルというハンドル位置の表記です。他の番手も同じ考え方なので、ぜひ覚えておきましょう。
シマノ 21エンゲツ 100PG
こちらはエンゲツBBの上位モデルなので2万円台ですが、価格以上に性能差がある印象です。エンゲツBBと比較して、大きく2つの優れた点を紹介します。
①巻き心地、巻き感度の良さ
シマノの独自技術であるマイクロモジュールギアが搭載されているので、巻き心地が非常に滑らかです。
タイラバは“巻いて落とす”を繰り返しますので、シルキーさも釣果を左右する重要な要素かと。
アングラーにとって快適であるというのは勿論、巻き心地が良いと魚のアタリに対する感度も格段に良くなりますからね。
②フォールレバーの搭載
フォールスピードを容易に変更できます。フォール中のヒットも多いので、落ちるスピードを調整してアタリを増やすことが可能です。
また潮流の変化にもすぐに対応できるので、よりストレスフリーにタイラバを楽しめます。
カウンター付きの最強タイラバリールは?
シマノ 21バルケッタBB 150DH-PG
カウンター付きベイトリールのエントリーモデルです。最初の一台はエンゲツBBかこちらを選べば間違いありません。
カウンターがついていますので“何をしているのかわからない”という、最も釣れないパターンを回避できますよ。
ルアーがどの水深にあるのかが容易にわかるので、どういう状況かを即時に把握出来ます。
「〇〇mだから確実に着底しているな」「底から〇〇mでヒットしたからまたその水深を攻めよう」
こういった感覚がわかってくれば釣果を大きく伸ばすことが可能です。
シマノ 19エンゲツCT 150PG
タイラバ専用設計、炎月シリーズのカウンター付きモデルです。専用モデルにも関わらず、諭吉さん2枚と少しで手に入りますよ。
少し予算に余裕のあるタイラバ初心者の方には、最初のカウンター付きリールとして最適です。
カウンターに加えレベルワインド連動とフォールレバーを搭載していますので、買った後に後悔することも少ないと思われます。
エントリーモデルであるエンゲツBBに、カウンターとフォールレバーを追加したイメージのリールです。
こちらもエンゲツBBと価格差はありますが、それよりも性能差が大きいと思われます。
スピニングのおすすめタイラバリールは?
シマノ 23セドナ 2500HG
魅力はとにかく価格でして、海水使用も問題ありません。基本性能は十分にも関わらず、サハラやナスキーよりも安いですよ(笑)
タイラバの基本はやはりベイトですが“スピニングで新たなアプローチをしたい”という方の入門機に最適かと。
デメリットはフォールで毎回ベールを返す必要があるので、タイラバと相性の悪い部分もあります。
合わない人には本当に向きませんので、最初から上位モデルを購入するのは非推奨です。
つきましては23セドナからスタートして、スピニングタイラバにハマった方は上位モデルを購入すると良いかと。
シマノ 23BB-X ラリッサ 2500DHG
レバーブレーキ付きスピニングリールのエントリーモデルです。
「レバーブレーキってなに?」
「タイラバにレバーブレーキ?」
そう思った方も多いのではないでしょうか。
レバーブレーキを簡単に説明すると、ベールを返さなくてもラインを放出できる機能です。実際に使用している人はかなり少ないのではないでしょうか。
そんな中、私はレバーブレーキをメインに使用しています。レバー操作ひとつでフォールが楽に出来るので、手返しが良くなり釣果に繋がりますからね。
他にもメリットはたくさんありますよ。
①タイラバとスピニングリールの相性の悪さを払拭出来る |
②ふとした大物ヒットの対応の幅が増える |
③操作の難易度をあえて上げることで変態釣り人の心がくすぐられる |
非常に深い話になりますので、詳細解説は自粛しておきます。気になった方はまずは試してみてください!
最高峰のおすすめタイラバリールは?
シマノ 18オシアコンクエストCT 200PG
ベイトリールの最高峰でして、誰もが憧れるハイエンドモデルです。しかもカウンター付きですので、タイラバ用としても最高のパフォーマンスを発揮します。
24モデルも出ましたが300番台のみなので、現状タイラバで使用するとなれば18モデルですね。
私のお客様の多くはコンクエストを愛用しています。金ピカ高級感丸出しのリールでガンガン真鯛を釣っていますよ(笑)
もちろん価格も最高クラスですが、考え方によってはコスパが良いと言えます。
「値段が高いのにコスパが良い?」
何を言っているのか、理解に苦しむ方が多いのではないでしょうか。
長期的な視点でコスパを考えてみます。
“5万円のリールを10年使う”のと“2万円のリールを4年使う”のは、両方とも年間5千円です。
同じ値段であれば性能の高いリールを使用した方が良くないですか?
価格差は耐久性にも表れますので、メンテナンスをしっかり行なえば10年以上使えることもありますよ。
シマノ 22ステラ C3000XG
世界最高峰の名機ですし、多くの言葉はいりません。
中古の需要も高いので、リセールバリューがいいのです。
ここで、「知る人ぞ知るステラ所有術」を特別にお伝えします。
リールは約4年毎にモデルチェンジがあります。その度に今持っているステラを売って買い替えれば、実質3万円ほどで新型ステラが手に入れられるでしょう。
・・・なぜそうなるの?
はい、お答えします。
2018年モデルを例にあげます。
定価が約8万円、平均的な新品販売価格は約7万円です。2024年6月時点のメルカリの販売状況を見てみると、4~5万円弱で購入されています。
これを元手に新型ステラを買うのです。
5、6年使って約3万円しか値段が下がっていないと考えると凄いですよね。ただし、不人気の番手は値段も付きづらく、売りづらくなるので注意です。
困ったら大人気の3000XGを購入するのが間違いないかと(笑)
以上、タイラバのおすすめリールを紹介いたしました。優秀なリールを厳選して紹介しましたので、皆様のリール選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。