23ヴァンキッシュと19ヴァンキッシュで悩む方も多いのではないでしょうか?
実際に発売から1年近く使用してみましたので、インプレします。皆様のリール選びの参考になりますと幸いです。
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23ヴァンキッシュのスペックは?スプール互換は?
気になる23ヴァンキッシュのスペックですが、以下の通りです。ライトゲームをメインに使用されるリールですが、4000番以上もあるので中型青物も視野に入れることが出来ますね。
個人的には小型番手の購入を推奨しますが、熱烈なヴァンキッシュファンであれば大型もアリです。
サイズ/スペック | 巻き取り量(cm) | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量PE(号-m) |
1000SSSPG | 55 | 140 | 3 | 0.3-120, 0.4-90 |
C2000S | 69 | 145 | 3 | 0.6-150, 0.8-110 |
C2000SHG | 81 | 145 | 3 | 0.6-150, 0.8-110 |
C2500S | 70 | 150 | 3 | 0.6-200, 0.8-150 |
C2500SXG | 87 | 150 | 3 | 0.6-200, 0.8-150 |
2500S | 75 | 165 | 4 | 0.6-200, 0.8-150 |
2500SHG | 86 | 165 | 4 | 0.6-200, 0.8-150 |
C3000SDH | 75 | 175 | 9 | 0.6-200, 0.8-150 |
C3000SDHHG | 86 | 175 | 9 | 0.6-200, 0.8-150 |
C3000MHG | 86 | 170 | 9 | 1-190, 1.2-150 |
C3000XG | 94 | 170 | 9 | 1-400, 1.5-270 |
3000MHG | 84 | 185 | 9 | 1-190, 1.2-150 |
4000MHG | 93 | 205 | 11 | 1.2-250, 1.5-200 |
4000XG | 101 | 205 | 11 | 1-490, 1.5-320 |
C5000XG | 101 | 220 | 11 | 1.5-400, 2-300 |
スペックは一部抜粋となります。参照:シマノ
スプール互換は22ステラと23ストラディック、24ツインパワーにございます。新型機種で色々な組み合わせを楽しめますね。
ドラグノブとセットでの交換であれば21ツインパワーXDや18ステラとも互換性がありますよ。
参照:シマノ
23ヴァンキッシュ C3000SDHHGのインプレは?巻きが重い?ドラグ音は?
巻き心地
最初に重さが気になりましたが、従来モデル同様に軽いので期待通りでした。エギングで使用していますが、巻いて止める時やジャークした時に特に軽く感じます。
前作と一番大きく変わったのは巻き心地でしょうか。
前モデルの19ヴァンキッシュと比べると、少し巻き心地にコアソリッドモデルのようなシルキーさを感じます。
軽さが少しの力でもダイレクトに伝わる前作に比べ、23ヴァンキッシュは初動が遅くなりました。私を含め、前作を知っている人からすると大きな変化です。
とはいえどクイックレスポンスモデルの最高峰ですし、全体的に高級感は増したモデルチェンジだと思います。
キャストフィールも言うまでもなく最高ですからね。同価格帯のリールと比べても頭一つ抜けてるかと。
しかし後述しますが使用感が変わったのは間違いないので、好みが分かれてきます。
表現が難しいですが”好み”というよりも、“19ヴァンキッシュのままグレードアップしたリールではない”という前提を飲めるかどうかかもしれません。
エギングの実釣インプレ
気になる実釣面ですが、こちらは間違いなく高性能です。何匹もイカを釣っていますがドラグ性能が非常に安定しています。
最低限のドラグでプレッシャーを与えつつ走らせていますが、足1本のシチュエーションでも焦らずランディングまで持ち込めるレベルです。
金属音の強いドラグ音はファイトしていて楽しいですよ。ズルズルとラインを出されるのではなく、魚をコントロールしながら”釣っている”感覚がありますので。
ラインの放出が不規則になることもなくスムーズなので、こちらの1本も落ち着いてファイト出来ました。
19ヴァンキッシュと比較すると巻き出しは重いですが、それでも他のリールには実現できないレスポンスの良さですね。
密巻きに関して、個人的には飛距離も出るので気に入っています。
不安な方はデイのエギングで練習すると良いかと。夜の密巻きになれない状態でのフルキャストはライントラブルになる可能性があります。
ベイトリールと同じで、使用するうちに感覚を掴んでくると思いますよ。
しかし”エギングで重要な機能か?”と言われると、そうでもない気もします(笑)
炎上?密巻きでライントラブルが多い?
炎上?
簡単に纏めるとインフィニティドライブ搭載と謳いながら、構造は18ステラと一緒だった件で少し燃えました。
インフィニティドライブ搭載リールと同程度の性能はあるが、22ステラに搭載されているインフィニティドライブは23ヴァンキッシュにはありません。
対応は悪かったかもしれませんが、実釣にどれ程影響が出るかはわからないのでこの程度にしておきます。19ヴァンキッシュで良いという人もいる反面、23ヴァンキッシュを満足して使用している人が多いのが現状です。
スーパースローオシュレート(密巻き)のライントラブルは?
22ステラでラインがグシャグシャになる事例が多発したことから、良い印象を持たない方も多いと思います。
しかし私の体験談で行くと、今のところ密巻きが原因であろうライントラブルは少ないです。
現行の22ステラや24ツインパワーはベール形状が修正されているので、発売当初より遥かにトラブルが少ないですからね。実際に100投してライントラブルはゼロでした。
とはいえど次の複数に該当していると、ラインがダマになって放出されるかもしれません。
①リールにラインを巻く段階で、テンションを少し緩く巻いてしまう |
②着水時にフェザーリング(ベイトリールでいうサミング)のタイミングが合っていない |
③スラッグが出た時にテンションをかけずに巻いてしまう |
もし当てはまる場合、以下のことを意識すると良いと思います。あくまで私の対策法なので全てを解決できるかはわかりませんが、多少はマシになるかと。
①フェザーリングと糸ふけの回収で緩く巻かないこと |
②糸が放出され着水する前にハンドルを持つ方の手でスプールを抑え、徐々に減速させること |
③糸ふけの回収は竿を立てるなどをして少しラインにテンションをかけて巻くこと |
個体差の問題もありますので断言できませんが、是非とも試してみてください。
異音やハンドルのガタつきがある?初期不良?
リーリングの際の異音等は一切ございません。先述した密巻きに上手く対応できれば、ストレスなく釣りが出来ると思います。こちらは19ヴァンキッシュも一緒です。
ハンドルのガタつきに関しても問題ありませんね。発売から1年近くエギングで使用していますが、初期不良の様なガタはまだ出ていません。
むしろ少しもカタつく様子がないので、非常に満足しています。初期不良が不安であれば購入前に何台か巻き比べるのが良いかと。
私のリールに限った話かもしれませんが、19の方がガタつきを感じました。モデルチェンジによって解消された部分だと捉えています。
ヴァンキッシュより少しクラスが下がると気になる部分も増えてきますが、このあたりの性能は価格相応に素晴らしいですよ。
巻き心地の変化を受け止められることは前提ですが、ライントラブルさえ起こさなければ最高峰レベルで使用しやすいと思います。
19ヴァンキッシュとどっちが良い?
先述した通り、確実に好みが分かれると思います。スーパースローオシュレートの搭載も要因の一つですが、前述した通り巻き心地が大きく変わりましたからね。
スッと巻き出す19ヴァンキッシュとヌメッと始まる23ヴァンキッシュ。巻き心地で買い分けても良いのですが、前作から傑作ということもあり選ぶのが難しいですよね。
個人的には23ヴァンキッシュを購入します。
19の人気が落ちていないことが要因ではありますが、大きな値下げが見られませんからね。ほぼ23と値段が変わらないです(笑)
アマゾンだと23より高いこともあります。
巻き心地を受け入れることが出来れば全体的には高級感の増したモデルチェンジですので、是非とも使用してみてはいかがでしょうか。
ちなみに23ヴァンキッシュはシルキーとは言いつつも、リーリングの軽さはあります。前作と比較すると劣りますが、他のリールでは再現できないレベルですね。
23ヴァンキッシュの人気番手は?エギングやアジングはどれ?
23ヴァンキッシュ C2000S
アジングやメバリングに丁度良い番手です。軽さ、レスポンス性の良さがしっかりと活きる番手ですね。
アジング単体での使用であれば前作でも良いかもしれませんが、パワーも上がっていることですし色々やるのであれば23モデルを推奨します。
22ステラでも良いのですが、23ヴァンキッシュの方が軽くより快適かと。(22ステラは170gですが23ヴァンキッシュは145gです。)
145gの軽量リールとロッドを合わせ、最高峰の感度を楽しめる番手です。
23ヴァンキッシュ C3000XG
3000番は汎用性が高いため人気ですね。
こちらの番手であればエギングやロックフィッシュ、チヌなど色々な釣りを楽しむことが出来ますからね。
私は3000番をエギングメインで使用していますが、スーパーライトショアジギングにも理流用出来ますね。
使用用途が明確でない方は、こちらの番手を選ぶのが一番無難かと。
しかし負荷のかけすぎには注意してください。激しくジグをシャクったりパワフルに使用するリールではありませんので。
言い方が難しいですが、パワーもあることから多少雑に扱う分にはストラディックの方が向いていると思います。
23エアリティや24ツインパワーと悩んだら?
23ヴァンキッシュと23エアリティを悩んだら?
私の周囲も2択で迷った結果、スーパースローオシュレートのマイナスイメージが強く23エアリティを選んだ方がいます。
こちらに関してはメインターゲットにリールの強みが出る方を選択すればよいと思います。
ヴァンキッシュ最大の強みであるレーシーな軽さはライトラインを扱う釣りに向いています。ライトゲームやエギングをここまで快適にできるリールを知らないです。
エアリティの場合はコンパクトで軽さを保持しながら、ヴァンキッシュにない巻き上げトルクが強みです。無茶なファイトは出来ませんが、回遊魚クラスでも相手にすることが出来ます。
ヴァンキッシュ自体も軽さの割に剛性はありますが、やはり力強さも欲しいのであればエアリティが良いかと。
紛れもなくどちらも名作ですので、自分の釣りのスタイルに合った方を選べば良いと思います。
23ヴァンキッシュと24ツインパワーと悩んだら?
22ステラから採用されているインフィニティクロスにより、明らかに巻きがパワフルになっています。
金属ロータも搭載しているので、なめらかさを味わいながら力強いファイトをしたい方にはこちらの方が向いています。
しかし前作に比べ巻き心地はよくなっていますが、やはりレスポンス性は23ヴァンキッシュに劣ります。ライトゲームの使用感はやはり勝てませんね。
逆に4000番以上であれば24ツインパワーの方が良いと思います。青物やランカーシーバスをメインに狙うのであれば剛性が高い方が無難かと。
釣り具屋に行くとわかりますが、やはりヴァンキッシュの4000番以上は売れ残っている印象です。
以上、23ヴァンキッシュを解説いたしました。軽くシルキーな仕上がりとなっていますので、是非とも試してみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。