23アンタレスDC MD XGの評価が気になりませんか?飛距離や組み合わせるロッドなどを紹介しながら、インプレしますね。
個人的には前作よりも圧倒的に抜け感が良く、お気に入りの一台です。
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スペックは?糸巻量は?
23アンタレスDC MDのスペックは以下の通りです。
サイズ/スペック | 巻き取り量(cm) | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量ナイロン(号-m) |
HG RIGHT | 88 | 235 | 6 | 14-145, 16-120, 20-100 |
HG LEFT | 88 | 235 | 6 | 14-145, 16-120, 20-100 |
XG RIGHT | 93 | 235 | 6 | 14-145, 16-120, 20-100 |
XG LEFT | 93 | 235 | 6 | 14-145, 16-120, 20-100 |
参照:シマノ
20(23)メタニウムは175gなのでこちらの方が60g程度重いですが、その分剛性も上がりました。メタニウムの最大ドラグ値は5キロですが、1キロの差とは思えないほど23アンタレスDC MDの方がパワフルな気がします。
糸巻量も23メタニウムの100番スプールが14-100mなので、1.5倍程多く糸を巻くことが可能です。
23アンタレスDC MD XGのインプレは?青物やシーバスもいける?
巻き心地、ドラグ性能、剛性
巻き心地は18アンタレスDC MDより力強く、滑らかになっています。前作に感じていた僅かなざらつきが、今作で完全に解消された印象です。
これはドライブギア支持部にベアリングが追加されたことによるものかと思います。ルアーを巻いた時など、抵抗をかけてみると尚更感じる部分ですね。
ドラグはカタログ値で最大6kgと記載がありますが、実釣でも近しいと感じました。力強くフルロックすると全く動きません。
主に磯ロックフィッシュで使用していましたが、パワー不足を感じることなく安心してファイトすることができますよ。シーバスも問題なく対応可能です。
加えて中型青物でもドラグを出されることなく釣り上げることが可能かと。実際に23アンタレスでブリの釣果も報告されているので、一定以上の剛性が証明されていますね。
キャスト性能
MGLスプールⅢの搭載によりキャストフィールが向上したことから、軽快にルアーを投げることが可能です。
前作に感じていた投げ始めのもっさり感が、今作で完全に解消されましたね。とにかく抜け感が圧倒的に違います。
更に進化した超精密な4×8DCTUNEにより、飛距離とトラブルレス性能を両立しています。
本来相反するブレーキと飛距離を上手いバランスで両立するシマノの技術には本当に脱帽です。
これらの性能向上は最終的に疲労軽減に繋がるので、長時間使用しても全く疲れません。
ヘビーバーサタイルモデルというだけあり、アイナメの力強い引きに対しても安心してファイトが出来ますね。
23アンタレスDC MDは飛ばない?飛距離は?
飛ばない?
結論から言うと“誰でもそれなりに飛距離が出るベイトリール”といった印象です。
18アンタレスDC MDより確実に飛距離が伸びましたね。伸びたと言っても平均3m前後伸びたくらいなので、飛距離に全振りしたモデルチェンジではないのも事実ですが。
ピーキーで構わないから思いっきり飛ばしたい飛距離マニアには物足りないかもしれません。
しかし投げる上で飛距離が出ないと感じることはありません。トラブルレス性能と飛距離のバランスを両立していることを考えると、妥当と感じるくらいには飛びます。
実際にキャストした動画を撮影しましたので、お時間がある方は再生してみてください。詳細な飛距離も計測しております。
飛距離は?
個人的には30g〜40g前後が一番投げやすく、性能を惜しみなく活かせました。40gのメタルジグをオーバーヘッドキャストすると、100m前後は飛びます。
ヘビーバーサタイルというコンセプト通り、重たいルアーや空気抵抗の大きなルアー投げると真価を発揮できるかと。
軽量ルアーが苦手な印象もあるかと思いますが、10g前後であれば問題なく投げることができました。
扱えるジグの幅広さは間違いないので、総じて汎用性は高いリールだと思います。
とはいえどボディサイズは大きめなので、10g前後を取り扱うなら20メタニウムや24メタニウムDCをオススメしたいです。
リール自体がコンパクトで中軽量ルアーを得意とするリールが欲しいのであれば、23アンタレスDC MDである必要がありませんからね。
バックラッシュは?壊れやすい?
前作の18アンタレスDC MDや21アンタレスDCに比べるとDCが飛距離を出すように設定されているので、もしかしたら慣れない方はバックラッシュするかもしれません。
※デジタルコントロールブレーキ自体が前作に比べ、飛距離を出すように設定されている16アンタレスDCに近いと感じます。
しかし飛距離とトラブルレス性のバランスを意識したブレーキ設定なので、普段からベイトリールを投げている方であれば扱いにくさを感じることはないかと思います。
壊れやすさについては、今のところ故障はありません。
初釣行時に滑って落としてしまいましたが、それでも実釣に影響は出ていませんね。(ボディに傷がつく程の衝撃を与えてしまったので、メンタルは壊れました。)
周囲でも故障は聞かないので大丈夫だとは思いますが、もし初期段階でDCがおかしいと感じたら早めにメーカーに修理を出すのが良いかと。初期不良はどの製品でも起こりますし、その場合は無償修理してくれることが大半です。
剛性もある程度あるリールですので、基本的には常識の範囲内で使用すれば壊れる心配は不要かと。
23アンタレスDC MDとIMZと悩んだら? XBモードが決め手?
飛距離だけを追求したいならIMZの方がオススメです。ブレーキ設定でロングキャストモードがあるので、遠投するならこれ以上最適な選択肢はありません。
対して23アンタレスDC MDのXBモードは様々なルアーに合わせた最適なブレーキ設定を、ダイヤル1つで行うことができます。
新たな試みと高い飛距離性能のIMZ、長い歴史と安定感の23アンタレスDC MDといったところでしょう。
ですので、以下の使い分けはいかがでしょうか。
IMZ | ソルトで遠投が有利となる青物狙いの場合 |
23アンタレスDC MD | ロックフィッシュやシーバスなど様々なルアーを使う場合 |
飛距離は劣りますが、ダイヤル1つで色々なルアーを扱える今作は非常に汎用性が高いと思います。用途に応じて使い分けていきましょう。
23アンタレスDC MD XGに合うロッドは?
ワールドシャウラ(リミテッドも含める)
様々な魚に対応できるバーサタイル性と高いロッドパワーが特徴です。
リミテッドの方が高価になりますが、ロッドの張りや感度がかなり上がるので予算に余裕があればこちらがオススメです。
ラインナップが多いためどの番手を選ぶかは人それぞれですが、個人的には1652R-3、1702R-2、1703R-2、1704R-2などが取り回しに優れるのでオススメです。
狙える魚種も幅広いため扱いやすいと思います。
この組み合わせで船、陸、ボートなどあらゆる場面で活躍するため、フリースタイルを極めていきたい方には最高のタックルとなるでしょう。
ロックフィッシュボトム パワーオーシャン
このシリーズはロックフィッシュトーナメント向けモデルとして感度と扱いやすさに優れているのが特徴です。
一方でRPO76XXHC2やRPO86ZXHC2など強靭なブランクスを兼ね備えた大型根魚対応モデルもありますので、こちらと組み合わせてはいかがでしょうか。
ボトムの感覚や魚のバイトを繊細に感じながら、50cm超えの根魚が掛かった際でも問題なく対処できます。圧倒的なロッドパワー×巻きトルクで主導権を与えない最強タックルが完成します。
先述した通りMGLスプールⅢの採用によって軽量ルアーも投げやすくなったので、他の番手と合わせても十分扱いやすいです。しかしヘビーバーサタイルなこのリールを活躍させる場合、モンスター仕様のロッドと組み合わせてパワーファイトしたいですからね。
以上、23アンタレスDC MD XGを紹介いたしました。高価なリールになりますが、キャストフィールやリールの質感は最高峰です。
気になった方は是非とも試してみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。