サーフやライトショアジギング、シーバスにも使える汎用性の高い4000番リールですが、上位機種にも良い製品が多く悩みませんか?値段もさほど変わらないので、決めきれない方も多いと思います。
実際に21ツインパワーXDを2年以上酷使してみましたので、他のリールと比較検討している方の参考になれば幸いです。
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21ツインパワーXD 4000XGのインプレは?
剛性
私が使い倒した結論ですが取り回しも楽で剛性も十分、非常に良いリールだと思います。正直なところ、期待以上です。
21ツインパワーXDはボディに一部CI4+素材が使われたことにより、発売前から悪い噂で持ちきりでしたからね。
全作の17ツインパワーXDが「extreme durability(過剰なまでの耐久性)」という名の通り、フルメタルボディで剛性・耐久性ともに素材から納得のいく仕上がりだったことから、正直XDの購入は悩みました。
しかし様々な魚種を釣り上げてきましたが、半プラだとしても十分な剛性を備えていると思います。
シーバス(60cm)なら一方的に寄せることができましたし、メーター級のエイがスレ掛かった時も、たわむ様子は全くございませんでした。
個人的に“エイをかけてもリールから悲鳴が聞こえない”は意外と重要だと思います。ボトムにルアーを沈める以上、嫌でもエイは釣れてしまいますからね。入門機種は何度かエイをかけると急に壊れることがありますが、今のところ私のツインパワーXDに異常はありません。
ドラグ、巻き心地など
ドラグの滑り出しは良く、ドラグ起因のラインブレイクは一度もありません。他機種と比較しても、“ツインパワーXDでなければ釣れたのに”という後悔は想定外の大物でなければ少ないのではないでしょうか。
使用後の水洗いくらいでその他のメンテナンスは一切していませんが、2年半使い続けた今でも変わらず滑らかな巻き心地を維持しています。
加えてバリアコートスプール(スプール傷つき防止)機能も備わっているので、非常に綺麗な状態を維持しております。
足場が磯やコンクリートのフィールドで使用していると、スプールエッジが傷ついてしまうことが多いですからね。ステラの技術をツインパワーXDに搭載してくれたのは有難いです。
20ツインパワーと21ツインパワーXDの比較は?
ツインパワーの購入を検討している人の多くは、似たような番手やスペックで販売されている20ツインパワーと悩んでいませんか?
シマノが21ツインパワーに「XD」と名前を付けているために混乱しますが、上記の2機種で剛性・耐久性に優れているのは20ツインパワーの方です。
しかし20ツインパワーのが一概に良いわけではなく、21ツインパワーXDは軽さ・レスポンス性に優れています。
要は剛性・耐久性を重視するか、軽さ・レスポンス性を重視するかでどちらのリールを選ぶべきか決まりますね。
個人的にはサーフや港湾でシーバスやヒラメ、50~60㎝クラスの青物をメインに狙う人は21ツインパワーXDをオススメします。耐久性も十分ですし、軽さとレスポンス性を取ったほうがメリットになりますからね。
20ツインパワーと21ツインパワーXDのどちらも所持していますが、サーフのような遠投必須のオープンエリアでは特に自重やレスポンス性の差で疲れ方が変わってきます。
無意識ですが、このヒラメが絞り出せた要因の一つに疲労の少なさもあると思います。
逆に堤防や地磯で、鰤やオオニベまで視野に入れるなら20ツインパワーの剛性・耐久性も必要です。
80㎝クラスの鰤になると21ツインパワーXDでは少しパワー不足感がありますが、20ツインパワーだと粘り強く安心感がありますからね。
21ツインパワーXD 4000XGとC5000XGで悩んだら?青物の場合は?
結論、細いラインとのバランスを良くしたければ4000XG、少しでも大物を逃すリスクを減らしたい場合はC5000XGですね。糸巻き量以外にスペックの違いはありません。
飛距離重視でpe1号クラスの細糸を使用しながら中型魚を狙うのであれば、4000XGの方がメリットはあるのではないでしょうか。
“困ったら迷わずに大きなリールを購入する”という考え方もありますが、ショアの場合は微妙な飛距離やタックルバランスが釣果を左右しますからね。
メーターを超えるオオニベや青物が意図せずに掛かり、ラインを全て出されてしまうのが不安、もしくは少し太めの糸を巻く予定であればC5000XGを選ぶのが無難でしょう。
ご自身のメインフィールドでターゲットとする魚に合わせて選択するのが間違いないですね。細かく見ると違いはありますが、好みのレベルだとは思います。
ツインパワーXD 4000XGのスプール互換や糸巻量は?
ツインパワーXDにおけるスプール互換は4000番と5000番間のみありますね。4000XGとC5000XGの違いについては先述しましたが、悩んだ方は両方持っておくと良いかもしれません。
参照:シマノ
サーフやライトショアジギングでは時期によって群れのサイズが変わることも多いと思うので、微妙に使い分けたい方は2つあると便利ですね。
また他機種との互換性が豊富であることから、色々な組み合わせを楽しむことが出来ます。
例えば20ツインパワーに21ツインパワーXDのスプールをつけてみるのも面白いかもしれません。フルメタルボディにバリアコートスプールを搭載したツインパワーが作れますので。(意外とカスタムしている人は多い気がします。)
糸巻量のスペックは以下の通りです。4000番と5000番を記載しておきますね。
機種名 | PE糸巻量(号,m) | 自重(g) | 実用ドラグ力(kg) |
21ツインパワーXD 4000XG | 1-490,1.5-320,2-240 | 245 | 6.0 |
21ツインパワーXD C5000XG | 1.5-400,2-300 | 245 | 6.0 |
20ツインパワー 4000XG | 1-490,1.5-320,2-240 | 260 | 6.0 |
20ツインパワー C5000XG | 1.5-400,2-300 | 260 | 6.0 |
21ツインパワーXDと23ヴァンキッシュで悩んだら?
結論、4000番以上であればツインパワーXDがオススメです。
先述した通り、ツインパワーXDであれば中型青物を楽にいなすことが出来ますからね。逆にヴァンキッシュは上質な技術を搭載しているものの、やはり大型魚とのファイトが得意でありません。
青物を少しでも想定するならばツインパワーXD、手返しを優先して22ステラに近い質感を感じたい場合はヴァンキッシュがオススメです。
最新機種ですし、軽量さを感じながら3000番でシーバスやパワフルでないターゲット主体で狙うのも非常に楽しいと思います。
1年近く使用した23ヴァンキッシュのインプレ記事もございますので、参考までに。
21ツインパワーxd 4000xgのハンドル交換は?
4000~5000番クラスのリールを選ぶ人は、ある程度大型魚とのファイトを想定しているはずです。その点、21ツインパワーXDは全てのラインアップでラウンドノブが採用されており、手のひらで包み込んで楽に巻くことができます。
特別な理由がなければ、ハンドル交換の必要はないと思いますよ。T字やI字では力が込め辛く不便に感じることがございますが。
材質自体はEVA製になっていますので、他のこだわりがあればチタン製やアルミ製に変えると良いと思います。
ゴメクサス製であれば比較的安価に交換可能ですからね。
以上、21ツインパワーXDについて解説いたしました。どの番手を買うにせよ、きっと後悔することはないと思います。
非常によくできたリールですので、是非とも試してみてください。再度まで読んでくださり、ありがとうございました。