磯ヒラは有名な釣りですが、磯マルは少しニッチですよね。最近は知名度が広がってきたこともあり、気になる方も多いのではないでしょうか?
私は磯で数えきれない程のマルスズキを釣り上げてきましたので、タックル~おすすめルアーまで紹介いたします。
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初心者が磯釣りで気を付けるべきことは?
磯釣りをしたことがない方や経験が浅い方もいらっしゃると思います。私は長年磯に通っていますので、実際の経験から意識すべき点を共有させていただきます。
安全面
命を守るためにも、身の安全には最新の注意を払いましょう。特に次の2点はマストですね。
①ライフジャケット
釣りする時の必需品ですが、磯場は特に危ないので必須です。急な高波にさらわれる可能性もございますので、必ず着用することが重要です。
②スパイクシューズ
シューズの中でもピンスパイクが良いですね。磯はゴツゴツしていますので、足場の悪い場所では重宝します。
そもそも海に落ちない様にすることが重要だと考えているので、シューズは質の高い製品がオススメです。
私は以下のシューズを使用していますが、非常に信頼しています。長持ちしますし、個人的にはmaume一択ですね。
最初は費用を抑えたいようであれば、こちらのシューズも安心して使用出来ますよ。
また落水すると危険なことから、ウェーダーの着用は推奨しません。レインパンツ(鮎タイツやウェットスーツ)+シューズというスタイルが一番安全かと。
磯の歩き方
足場が悪い磯も多いので、歩き方も意識する必要がございます。特にタイドプールには細心の注意が必要ですね。
タイドプールは迂回するよりも、初めから浸かるつもりで進んだほうが安全である場合が多いです。避けた時に通る岩が滑りやすくなっている場合も多いので。
※中には飛び越える方がいますが、危ないです。実際に上手く着地できずロッドを折っている場面を目撃したことがあります。

磯マルの釣り方は?ヒラスズキと変わらない?
磯マルは魚の居そうなサラシを見つけ出し、そこにルアーを通して釣ります。
日中のサラシを狙う釣り方を念頭に置くと、釣り方はほぼ磯ヒラと変わらないかと。
ヒラスズキの生息域から外れる地域で磯ヒラの釣り方を実践すると、代わりに釣れるのがマルスズキという認識ですね。
釣れるサラシを見つけるためには、次の2点に注意すると良いです。
①潮の変化点を見つけること |
②サラシの下に魚が定位できるポイントを狙うこと |
水深が浅くなるほどサラシが出来やすくなりますが、魚がそこに居なければ元も子もありません。
“沖寄りのブレイクで砕けた波がサラシとなって、その手前にある水深2~5mほどの空間を覆っている”
こういったポイントは非常に美味しいと言えますね。

磯マルのタックルは?
ロッド
Mクラス以上で、10ft以上あるロッドを選びましょう。
磯に通っていると足元をさらう波がくることがあります。その場合、水際に立ち続けての釣りは危険なため数歩退く必要があります。
やはりそういった状況では長さは正義になりますので、10ftはあった方が良いですね。
またFuji社のKガイドなど、ライントラブル耐性のあるガイドが使用されていることも重要です。
強風時はテンションが掛からない状態でリールを巻くことが多く、ライントラブルを起こしやすいです。時合いが短いことも多いので、リスクは減らしておきましょう。
リール
金属製で耐水性の高い、4000~5000番のリールが良いです。マルスズキとはいえど根回りを攻略する必要があるので、リールに相応の負荷がかかりますからね。
根ズレによるラインブレイクを防ぐため、ドラグは強めに設定しておきましょう。魚に主導権を与えるとバラす確率が増えるため、注意が必要です。

手返しの良さから、ギア比は最低でもハイギヤ以上を推奨します。
強風時は着水と同時にラインを巻き取ってテンションをかけないと、ルアーが全く泳がなくなることもありますので。
実際に風の強い時に比較するとわかりますが、やはりノーマルギヤとハイギヤでは糸フケの回収時間が変わりますね。

ライン
1.2~1.5号程度のPEラインを使用します。基本的には、普段使い慣れているラインで問題ありません。ショックリーダーの長さは1.5mあれば十分です。
スナップ
指先まで覆うグローブを着用していても開閉ができる製品がオススメです。強度に関しては、カタログ表記で60lb程度あれば問題ありません。
グローブ着用時の使いやすさを考慮し、一周り大きいサイズのスナップを使用しても良いですね。60lbと80lbで釣果の差を感じたことはないので、好みの問題かと。
スナップを使用したくない場合、ソリッドリング+スプリットリングで対応しても問題ありません。この場合、サイズは両リング共に#4がベストと思われます。

サラシに強い、磯マルの定番ルアーは?
基本的に多種類のルアーをローテーションしますが、長年の経験から磯マルにベストなルアーを3選紹介いたします。実績が数えきれないルアーを厳選しましたので、参考までに。
デュエル ハードコア® シャローランナー H3 120mm
私がパイロットルアーとして使用しているミノーです。釣れなくて困った時、何度シャローランナーに救われたことでしょうか。
ライナー気味にキャストすると射出速度が凄まじく、逆風下でも鋭く飛んでいきます。飛距離も出ますので、少し遠くのポイントを攻める時に重宝しますね。
また、粘り強さも素晴らしいです。名前の通りシャロ―を攻めるのが得意ですが、ピックアップ寸前まで綺麗に泳いでくれます。

写真は回収間際に強烈なバイトがあった一本です。
タックルハウス K2F 122 T:1
飛距離と逆風下でのキャストフィールが素晴らしいルアーです。シャローランナーで届く範囲よりも、更に飛ばしたい時はこちらの方が良いでしょう。
レンジに関してはシャローランナーより深く潜ります。ロッドを立てれば綺麗に浅瀬も泳ぎますよ。
シャローランナーと使い分けとして、魚に走られたくないポイントでの出番が多いです。純正のフックサイズも大きめなので、安心してパワーファイト出来ますからね。

こちらも根回りでの1本です。安心して手元まで寄せることができました。

そして何より「これで釣りたい」と思わせる見た目の美しさのあるルアーです。私のK2Fは魚を釣りすぎてボロボロになってしまいました。
ジャンプライズ かっとび棒 130BR
ミノーでは届かないサラシを攻略する時に使用します。飛距離に特化した最終兵器ですね。
風速10m前後の逆風の日では、1投目から使用することもございます。
無風で100m近い飛距離が出ることに加え、表層付近をゆっくり引いてくることが可能です。
太軸タイプの#4のトレブルフックが3本つきますので、バレるリスクも減らせますよ。

写真は爆風時の一本です。“飛距離に救われた“としか言いようがありません。
ミノーでは釣りにならない場面も多々ありますので、一つ持っておくと便利です。

磯マルを狙う時期は?夏より冬がよい?
地域差はございますが、磯マルは秋~初冬がベストシーズンだと思います。マルスズキの活性も高いことに加え、ベイトサイズを考慮しても釣りやすいかと。
特に秋冬シーズンはカタクチイワシのサイズが大きくなる時期でもあり、飛距離の出るルアーを使用しやすいですからね。逆にベイトサイズが小さい場合、強風時でもルアーサイズを下げる必要があるため釣り辛いと言えます。
また、海が荒れる時期も関係してきます。
私は日本海で磯マルをしていますが、春~夏は高気圧に覆われる確率が高く、サラシが広がるほど海が荒れることが少ないです。
ですので、次の2点を自身のホームポイントと照らし合わせると良いと思います。
①ベイトサイズが大きくなるのはどの時期か |
②サラシはどのタイミングで出来るのか |
ちなみに私の地域では、夏は海岸線の駐車スペースが海水浴場の有料駐車場となります。つまり磯への移動ルートも海水浴場を通ることが多いため、反感を買うことも。
ベストシーズンを決めるには、様々な条件が重なりますね。

以上、磯マルの釣り方について解説させていただきました。ヒラスズキが生息しないのであれば、マルスズキを狙ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。