23カルコンの使用感が気になりませんか?私は遊漁船で船長をしていまして、既にハマチを100匹以上釣りました(笑)
忖度なくリアルなインプレをしていきますので、リール選びの参考にしてください。購入用途は青物ジギングとビッグベイトでのバス狙いです。
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23カルカッタコンクエストのスペックや糸巻量は?
23カルカッタコンクエストのラインナップは次の通りです。最大ドラグ力が8キロとパワフルであることに加え、XGという汎用性の高さに魅せられた方も多いと思います。
サイズ/スペック | 巻き取り量(cm) | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 糸巻量PE(号-m) |
300XG RIGHT | 101 | 335 | 8 | 20-160, 25-135 | 4-180, 5-140, 6-120 |
300XGLH RIGHT | 101 | 360 | 8 | 20-160, 25-135 | 4-180, 5-140, 6-120 |
301XGLH LEFT | 101 | 360 | 8 | 20-160, 25-135 | 4-180, 5-140, 6-120 |
400XG RIGHT | 101 | 340 | 8 | 20-235, 25-200 | 4-260, 5-210, 6-170 |
400XGLH RIGHT | 101 | 365 | 8 | 20-235, 25-200 | 4-260, 5-210, 6-170 |
401XGLH LEFT | 101 | 365 | 8 | 20-235, 25-200 | 4-260, 5-210, 6-170 |
スペックは一部抜粋となります。参照:シマノ
400XG RIGHTのナイロンに関して公式サイトには25-200までしか記載がありませんが、私は40-100m巻いています。PEに関しても3号-200m入りますよ!
23カルカッタコンクエストMD 400XGをインプレ!飛距離やドラグ音は?
私はバスやシーバスのジャイアントベイト、オフショアのジギング用に購入しました。それぞれ簡単にインプレしますね。
バス、シーバス
結論から申し上げると非常にルアーを選ぶリールです。
ビッグベイトやジャイアントベイトを投げるために特化したリールですので、当たり前ですが小さくて軽いルアーは不向きです。
つきましてはロッド一本でオールマイティに使用したい方にはお勧めできません。
私は最低でもスライドスイマー250クラスをキャストしますね。このくらい空気抵抗がありウェイトもあるルアーだと、非常に快適に飛んでいきます。
良型バスでも余裕ですよ!
ギア比も高いのでリーリングジャークもキレがあり、良いアクションが出ます。価格もそれなりにしますので、用途によっては最高のパフォーマンスを発揮してくれます。
ドラグサウンドはバス程度であれば、ほぼ鳴りませんね。スピニングリールの様な金属音が出るわけでもなく、クククと響く程度です。
青物ジギング、キャスティング、タコ(おまけ)
突然のナブラ撃ちや回収速度にメリットがあります。ジギングの専用リールには勝てませんが、兼用自体は可能です。
やりとりに関しても、ドラグ力や滑り出しに不満は感じません。ハマチも100匹以上は釣っていますので、実績も十分です。
私の場合はハンドルをシングル化することで、1回転した時の可動域を大きくしています。ジギングにおいてダブルハンドルの純正よりは、こちらの方が扱いやすいですよ。
しかし、ジギングで青物を狙うとなると次の2点は気になります。
①ワインダーへの負荷について
リールの力で無理やりラインを巻き取ろうとすると、レベルワインダーへの負荷は心配です。ある程度の剛性はありつつも、やはり青物とのファイトは慎重になります。
ポンピングを交えた丁寧なファイトが必要になることから、ジギング専用リールが欲しいのであれば他リール推奨です。
②根掛かり時のトラブルについて
ジギングで根掛かりした際に、スプールロック機能がないのが残念です。60ポンドのリーダーを巻いたスプールを抑えてラインを切る行為は、リールにも人間にもよくありません。そもそも普通に危ないですね。
以上のことから青物も釣れなくはないですが、頻繁に使用するとなると不自由な部分も出てきます。
しかし安定したキャスト性能とドラグ力の高さは間違いないです。ショアとオフショア問わず、タコ釣りには最適だと思います。
ボトムからタコを素早く引き剥がすパワーは抜群です!
ビッグベイトとタコで兼用すれば長期的に使用出来る良いリールだと思います。
23カルカッタコンクエスト MDで青物は釣れる?ヒラマサは?
せいぜいハマチクラスの数釣りが適正だと思います。
というのも先日オーバーホールしてみると、各ギアに若干ではありますが摩耗痕がありました。
ハマチを100匹以上釣っていますが、フルドラグで釣りしていたわけではありません。それでいて見てわかる程にダメージがありましたので、青物を狙うという点では正直少し非力かと。
したがってヒラマサやカンパチを釣り上げることは出来ると思いますが、おそらく長持ちはしません。
オフショアで70cm程度のワラサがヒットした時もそこまで余裕はありませんので、メータークラスがかかるとハンドルを巻けないと思います。
ですので“オフショアでもたまに使用したい“程度であれば非常に良いリールだと思いますが、頻繁に青物を狙うのであれば専用リールを購入しましょう。
23カルカッタコンクエストの300番と400番で悩んだら?
ジギングではPE3号を200m、場合によっては300m巻くことがあります。
ジャイアントベイトでもナイロン40ポンドを100m巻きますので、他の釣りと兼用するのであれば400番一択です。
300番でもPE3号は200m入りますし、ナイロン40ポンドも80mは入りますよ。
しかしラインの号数を上げる場合を考慮すると、400番の方が何とかなる場面が多いと思います。
大は小を兼ねるという言葉がありますが、まさにその通りですね。
個人的な感想でありますが、400番は思いのほかコンパクトで持ちやすいですよ。サイズ起因の心配は不要かと。
23カルカッタコンクエスト MDのハンドル交換は?
シーバスやバス専用機であれば純正ロングハンドルで問題ないと思います。私の場合はオフショアジギングで使用するので、シングルハンドルにしました。
ここで注意して欲しいのは、ハンドルノブとのバランスです。
ノブが重すぎるとキャスティングした際にハンドルの遠心力でクラッチが入り、ルアーが手前に帰ってきます。
船上で他の乗客ルアーが当たる、ミスキャストでルアーを岸壁などに叩きつけるなどのリスクが出てきますね。
ですので私はチタン製の軽量ラウンド型ノブにて、バランスを調整しています。(ゴメクサスのリールハンドルを購入し、先端だけチタン製に変えました。)
キャスティングもジギングも少々の不具合は出てきますが、一気に汎用性の高いリールに進化しますよ。
私は船長という立場もありますので、調査の際にワールドシャウラ1785と組み合わせて色々なターゲットを狙っています。
23カルカッタコンクエストMD 400XGの評価は?
ビッグベイトのバスがメイン、稀にオフショアでハマチを狙う方であれば◎、ジギング専用機として青物を狙う方には非力、といったところでしょうか。
ビッグベイトやジャイアントベイトのリールとして使用するのであれば、シマノ現行品ではこのリールより優れた製品はないと思います。
糸巻量もさることながら非常に優れたブレーキシステムを搭載し、ストレスなく快適に使用することができます。
この点は本当に素晴らしいです。
加えてショアとオフショア問わずタコ狙いには最高のリールです(笑)
しかしジギング専用リールが欲しいのであれば、トリウム1500番の方が優れています。
オカッパリからの青物釣りにも使用できないことはないと思いますが、”大型魚と磯場でガチンコ勝負したい”という方には力不足かと思います。
以上、23カルコンを紹介しました。
ビッグベイトとしての性能は素晴らしいですし、タコにも最強です(笑)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。